左からワタナベジム・渡辺均会長、横山葵海、町田主計トレーナー
21日(金)、東京都内のワタナベジムで、3月29日(土)に愛知県国際展示場で開催する「3150×LUSHBOMU vol.4」のセミファイナル行われる東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ、王者のジーメル・マグラモ(フィリピン)と対戦する東洋太平洋スーパーフライ級4位の横山 葵海(ワタナベ)が会見と公開練習を行った。
プロ3戦目での東洋太平洋王座獲得となれば、堤駿斗(志成)に並ぶ国内最速タイ記録となる横山は、会見の後にシャドーボクシングとミット打ちの軽めの練習を公開すると、「記録のことは一切考えず、試合に向かってやるだけです」と平常心を強調し「マグラモ選手は両方(攻撃も守備)ともできる選手。厳しい試合になるが、今までやってきたことを全て出して勝ちにいきたいと思います」と王者を警戒しながらも勝利への強い意欲を見せた。 今回の試合に向けて、ジムの先輩である元世界2階級制覇王者の京口紘人(ワタナベ)らとメキシコ・グアダラハラで約2週間の合宿へ、そして合宿から帰国後はフィリピンから招聘した二人のスパーリングパートナーを交えての12ラウンドのスパーリングを2回実施。そして、自ら希望して13ラウンドのスパーリングも1回実施した。スパーリングを通じて、課題のディデンス面の強化に取り組みながら、12ラウンド戦えるスタミナと爆発的な攻撃力を、より強化させてきた。
初の12ラウンドとなる次戦の東洋太平洋タイトルマッチだが「12ラウンド戦えるスタミナはつけてきた」とスタミナ面に関しては不安なし。プロ3戦目で迎えるビッグチャンスに“スーパールーキー”が静かに燃えている。
所属ジムの渡辺均会長は「東洋太平洋王者になれば当然、上(世界挑戦)の資格があるから、チャンスが来ればぜひとは考えている。今度の相手は王者だし強い選手だから、周りから(横山なら)挑戦できると思ってもらえるような試合内容を見せてほしい。やっぱり日本記録は狙ってます。(同門の)京口は1年3か月で世界王者になったから、それ以上を目指したいとは思います。そういう目標は当然あります」と明言。まさしく、横山にとって次戦が世界王座最速奪取へ向けた“査定マッチ”となる。 2023年7月にデビューした横山だが、その横山の素質に大きな期待を寄せる渡辺会長は、4階級制覇王者の田中恒成(畑中)の持つプロ5戦目での世界王座獲得、さらには京口の持つデビューから1年3か月での世界王座獲得、という2つの日本男子最速記録の更新を横山に期待した。 渡辺会長の言葉を聞いた当の横山本人は「うまくいけばですけど、全然意識していない」と照れ笑いを浮かべ、「まだ内容が良くても悪くても、実績を積まないと世界には行けない。技術面だったり、12ラウンド戦っていく中での戦い方も学んで行きたい」と横山に焦りはなく、マイペースで東洋太平洋王座、世界王座を目指して行く。
また、この日の公開練習には当日の興行を独占無料生中継するABEMAのボクシングYouTubeチャンネルの企画で、元世界2階級制覇王者の畑山隆則氏も横山の公開練習を視察。横山に向けては「スタミナが切れないと自分に言い聞かせながら、自信を持って戦えば大丈夫だから」とアドバイスを送った。レジェンドである畑山氏からのアドバイスに横山は「KOも意識しながら、12回を戦う想定で戦いたい」と力強く語った。