28日に滋賀ダイハツアリーナで開催した奥井グループpresents「3150FIGHT vol.9」のメインイベントで行われたIBF世界ミニマム級タイトルマッチでは“人生無敗”の王者・重岡銀次朗(ワタナベ)が、元同級王者で現同級1位の指名挑戦者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)と対戦。
試合は9ラウンド2分50秒TKO(レフェリーストップ)でタドゥランが勝利し、敗れた重岡は3度目の防衛はならず。プロ入り後、初の敗北を喫し、アマチュア時代から続いていた無敗記録が途絶えた。
自身初となるメインイベントでの出場は、滋賀県で初めてとなるボクシングの世界タイトルマッチ。
試合では重岡が左右のボディ攻撃やカウンターの右フックで攻め込むも、ひるむことなく反撃してきたタドゥランのタフネスと攻撃力の前に苦戦を強いられる。試合中盤からは、右まぶたを大きく腫らした重岡が被弾する場面が増え、迎えた9ラウンド、ロープ際でのタドゥランの連打に重岡が防戦一方となったところでレフェリーが重岡を抱きかかえ、レフェリーストップとなった。
アマチュア時代の戦績は兄・重岡優大との試合を棄権した1敗のみで56勝1敗。プロ入り後も11勝1無効試合と“人生無敗”を継続してきた重岡銀次朗がまさかの“人生初敗北”を喫することとなった。
勝利したタドゥランは過去に獲得したIBF世界ミニマム級王座を取り戻した。
セミファイナルは1年前の対戦で引き分けとなった“因縁のリマッチ”亀田京之介(TMK)vs中川麦茶(ミツキ)の対戦。
1ラウンドから積極的に打ち合った両者が、最終8ラウンドまで打ち合い続ける激戦となったが、僅かに有効打で上回った亀田が勝利し、因縁対決に決着をつける形となった。