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1.6【3150FIGHT vol.4】『人生で一度も負けたことがない男』重岡銀次朗が公開スパーを実施

2022.12.16

12月16日、東京・五反田のワタナベジムにて、1月6日(金)エディオンアリーナ大阪で開催される「3150FIGHT vol.4」のIBF世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・ダニエル バラダレス(メキシコ)と対戦する同級5位・重岡 銀次朗(ワタナベ)が公開スパーを行った。

 

「日本ボクシング界の最終兵器・人生で一度も負けたことがない男」と称される重岡銀次朗はアマチュアでは高校5冠を獲得、アマ戦績は57戦56勝1棄権、そしてプロに転向後も8全勝、日本ミニマム級王座、WBOアジアパシフィック・ミニマム級王座と、タイトルを次々と獲得するなど、輝かしい経歴を持つ。

スパー前に開かれた記者会見で重岡は
「自分にとって、それは過去のこと。これから先、戦ったことのない強いレベルの選手との戦いが待っている。過去は過去、これから先の未来のことだけ考えて、自分は努力し続けるのみです」と語った。

一方、世界戦での対戦相手は現IBF世界ミニマム級王者、メキシコのダニエル・バラダレス。ファイトスタイルは典型的なメキシカンファイター、キャリア30戦、銀次朗選手の4倍以上のプロキャリアがあるチャンピオンだ。

そんな相手に対して重岡は怯む様子もなく、
「世界戦を目指して、10年間以上頑張ってきたのでいつも以上に集中して練習に取り組んでいます。バラダレス選手は荒めのメキシカンという感じのボクシング。12ラウンド動き続けられるスタミナがある印象です。でも、自分は12ラウンドやる気はないです。もちろんその可能性もあるのを見越して練習をしていますが、相手がどう万全な状況でこようが自分が負けることはない。強いだろうけど負けることはない。しっかり勝つために、残りの3週間、練習を頑張ります」と意気込んだ。
  
亀田興毅ファウンダーからは、
「パラダレス選手はこれまで1階級上の階級で戦ってきていて、現在のミニマム級に階級を落としてチャンピオンになった選手なので、この階級ではパワーがあります。そして倒れたことがなくタフネスが売り。世界初挑戦で、未だ世界レベルでの実力が未知数の重岡銀次朗選手にとっては決して簡単な試合ではない。ここで銀次朗選手が圧勝するようであれば本当に怪物だと思います」と見解を示した。

 

 

 

会見後に行われた2Rのスパーリングでは、強烈な左ストレートでぐらつかせ、接近しての連打にフックからボディー、アッパーのコンビネーション。ステップで距離を取ってからの飛び込みなど多彩なパターンを披露した。

スパーを見守った亀田興毅ファウンダーは、「ミニマム級とは思えないパワーですね。相手の選手は4階級も上なのにも関わらず階級差を感じさせない。テクニックがあって、ボクシングが上手い。普通のチャンピオンとは違う。並の上、特上クラス」と賛辞を連発。

 

重岡銀次朗はスパーリング後に、
「自分のやりたいボクシングが少しずつ形になってきましたが、それが完成するにはまだ時間がかかると思ってます。次の試合までに完成するかといえばそうではなく、今までのボクシングの延長でやりたいこともやって、自分が直すところはディフェンスと打ち終わりの意識。

こう言ったら悔しいんですが、完成形は井上尚弥選手。ディフェンスもできていて、でもアウトボクシングではなくしっかり自分から攻めつつ強いパンチを当ててよける。当ててよけて、当ててよけるというボクシングを自分もしたいです。自分は、まだまだ全然。それの途中です。」とコメント。
「まずは勝ち続けて今は日本の具志堅用高さんがもつ防衛記録13回をぬり替えることが目標。これは自分の小さい頃からの夢なので達成したいです。そしていつもの試合以上に集中して勝ちます」と”人生で一度も負けたことがない男”としての挑戦を掲げた。

スパーリング後には亀田興毅ファウンダーが自らドラムミットを持って重岡銀次朗のパンチを体感。ボディフックを受け止めると「今、頭揺れた。めっちゃパンチあるわ。スパーは、やったあかん。やらんくてよかった。8オンス(のグローブ)で入ったら相手は死ぬわ」と、重岡のパンチの強さに驚きの表情を見せた。「前に観たスパーと、今日のスパーの出来が全然ちがう。めちゃくちゃ仕上がってきている」と”人生で一度も負けたことがない男”の勝利を確信した。

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