28日、IBF世界フライ級王者・矢吹正道(緑)が、初防衛戦から一夜明け、愛知県の空港内にて会見に臨み、率直な心境と今後の展望について語った。
矢吹は、前日行われたIBF世界フライ級タイトルマッチで同級1位の指名挑戦者、フェリックス・アルバラード(ニカラグア)との初防衛戦で12ラウンド最終回にKO勝利。劇的な勝利から一夜明け、この日の会見に出席。「なんだかんだで、ほとんど眠らずにこの会見に来ました。試合の後も空港のホテルだったのでレストランも閉まってたし、世界戦で勝ったのにカップラーメンしか食べてないですね」と笑顔で語り、試合後の状況を明かした。
会見では、終盤の展開について、セコンドについた弟・力石政法(大橋)の指示が大きな意味を持ったことを振り返り、「あれがなかったら、難しかったかもしれない」と率直に語った。チームとしての判断が、勝敗を左右する場面だったことを強調した。
また、チーフトレーナーの滝澤卓会長(タキザワジム)は試合中の印象として、「アルバラードが下がる場面を見たことがなかったので、下がり始めた時点でしびれた」と語り、「昨日、もう一度試合を映像で見直した」と、改めて内容を確認したことを明かした。
今後について矢吹は、防衛戦に固執する考えはないとしつつ、さまざまな選択肢を視野に入れていることを示した。その中で、アマチュアで世界選手権優勝の実績を持つ スーパーフライ級世界ランカー、坪井智也 (帝拳)についても言及し、「(井上拓真、堤聖也など)95年生まれの世代で、すごい能力を持っていることは前回の試合で確認できた。ただ、勝てると思っている自分もいるので、(階級を上げて)スーパーフライ級でやれるチャンスがあるなら対戦してみたい」とコメント。将来的な対戦への関心を率直に語った。
最後に2026年の抱負を聞かれ「負けたらボクシングが終わるので、勝ち続けたいですね」と世界戦でのKO勝利を続ける王者は2026年も勝利を重ねていく意気込みだ。
初防衛から一夜明けても冷静に自身と向き合う矢吹はチームの支えを力に、世界王者として次なるステージを見据えていく。