5月24日(土)、インテックス大阪で開催された「3150×LUSHBOMU vol.6」のメインイベントで、IBF世界フェザー級王者のアンジェロ・レオ (31・米国) とIBF世界フェザー級1位の亀田和毅 (33・TMK) によるIBF世界フェザー級タイトルマッチ12回戦が行われた。
この試合は、挑戦者・亀田和毅にとって、亀田三兄弟(興毅・大毅・和毅) として8個目の世界王座のベルト、自身の三階級制覇のかかった試合となった。
1ラウンドはお互いに様子を見る展開となったが、2ランドから4ラウンドにかけては王者・レオがリーチの長さ(174㎝)を生かしたジャブで和毅の機先を制し、ポイントをピックアップしていった。
迎えた5ラウンド、持ち味であるスピードに乗ったジャブが出始めた和毅は距離を潰して接近戦を仕掛け始める。両者、頭を付け合ってボディ、アッパーを打ち合う展開となった。
中盤から終盤にかけては和毅の執拗な左ボディがレオにダメージを与えていく展開が続いていく。
11ラウンドは王者・レオがしっかりとポイントをピックアップ、12ラウンドは地元の大歓声を受けた和毅が攻勢を示した。
判定は2-0(115-113、116-112、114-114)で王者・レオの勝利。ジャッジ1名が引き分けの判定を下したが、2名はレオを支持。
亀田和毅は“亀田家最終章”と銘打たれた大一番に惜しくも敗れ、亀田家にとって8本目のベルト獲得と自身の三階級制覇を逃した。
試合後の和毅は「内容はそんなに悪くはない。倒されたわけではないし、『フェザーでは絶対無理や、おまえなんかフェザーで(一番)弱いわ』と言われてきた中で、(今日の試合も)接戦までいっている。(自分の)実力が落ちてやられているわけではない。紙一重。あとちょっとの工夫でいけると思うんで。もう一回チームと話をして次を考えていきたい」
この試合での引退を否定し、三階級制覇を再び目指す可能性を含ませた。