24日(土)、インテックス大阪で開催された「3150×LUSHBOMU vol.6」のセミメインで行われた、IBF世界ミニマム級タイトルマッチは王者・ペドロ・タドゥラン (28・フィリピン) と挑戦者で同級4位の重岡銀次朗 (25・ワタナベ) が対戦。
昨年7月28日以来の再戦となったこの試合、昨年の試合では当時の王者、重岡が挑戦者・ペドロ・タドゥランに9RでTKO負け。今回の試合は、重岡がタドゥランへのリベンジと王者返り咲きをかけた試合となった。
1ラウンドから挑戦者・重岡は持ち前のフットワークとボディワークを使った出入りのボクシングを展開。序盤から左ストレートが王者のボディに突き刺さる場面が多く見られた。それに対し、王者・タドゥランはフィジカルの強さを生かしたパワーボクシングで応戦した。
フィジカルのタドゥランとテクニックの重岡の戦いとなったこの試合は両者が持ち味を発揮。
6ラウンドには重岡が強烈なボディショットを決める場面はあったが、相手にダメージングを与えるパンチではパワーに勝るタドゥランが上。
しかし、重岡は前回の試合でできなかった出入りを意識したボクシングを1ラウンドから12ラウンドまで徹底し、タドゥランのパンチでは致命的なダメージを受けることは無かった。
判定は2-1(115-113、113-115、118-110)でタドゥランが勝利。
重岡銀次朗はダイレクトリマッチに敗れ、3月のリベンジマッチで敗戦した兄・優大と共にリベントはならず。世界王座の奪還は叶わなかった。
ダイレクトリマッチに勝利した王者・タドゥランはWBA・WBOミニマム級王者のオスカー・コラーゾ(プエルトリコ)との王座統一戦を希望した。