23日、東京都内のワタナベジムで、5月24日(土)にインテックス大阪にて開催の「3150×LUSHBOMU vol.6」のセミファイナル、IBF世界ミニマム級タイトルマッチで王者、ペドロ・タドゥラン(フィリピン)と対戦する同級4位、重岡銀次朗(ワタナベ)が会見と2ラウンドの公開スパーリングを行った。
公開スパーリング前に行われた会見では、タドゥランと約10カ月ぶりのダイレクトリマッチが決まった重岡は「こんなに早くリベンジのチャンスをいただけたことに感謝しています。前回の敗戦から練習を開始して10カ月間、どうやったら(タドゥランに)リベンジできるかを考えながら、自分と向き合って足りないところを伸ばしてきた。その成果を(試合)当日に発揮してリベンジしたい」と世界王座返り咲きへ向けての意気込みを語った。
2024年7月、当時IBF世界ミニマム級王者の重岡は、3度目の防衛戦で指名挑戦者のタドゥランに9ラウンドTKOで敗れた。その瞬間、アマチュア時代からプロ入り後まで継続していた“生涯無敗”の記録が途切れ、その試合では生涯初の敗戦と共に右目の眼窩底骨折という大きな代償を負った。「初めての負けには傷つきましたね」とショックは大きかったが、右目の手術後に練習を再開した2024年9月以降は、タドゥラン戦で左ストレートを狙い過ぎてしまうあまり正面を向いていた構えを、半身の構えに修正し、それまではあまり重視していなかったフィジカルトレーニングの量を増やし、長年使用してきたマウスピースを新調するなど、打倒タドゥランへ向けて、あらゆることに変化を求め、自分自身と向き会ってきた。
公開スパーリングでは、23年全日本新人王で日本同級7位の坂田一颯(熊本・S&Kジム)との2ラウンドのスパーリングを披露。どっしりとした構えから、以前よりも更にリズム感を増したフットワークで、柔らかい上体の動きで交わすディフェンスを見せると、的確に相手の急所を狙うパンチを放っていた。重岡は「最近は自分のボクシングを取り戻せた実感があるし、凄く調子が良いと思います」順調な仕上がりに自信を深めていた。
公開スパーリングでは、23年全日本新人王で日本同級7位の坂田一颯(熊本・S&Kジム)との2ラウンドのスパーリングを披露。どっしりとした構えから、以前よりも更にリズム感を増したフットワークで、柔らかい上体の動きで交わすディフェンスを見せると、的確に相手の急所を狙うパンチを放っていた。重岡は「最近は自分のボクシングを取り戻せた実感があるし、凄く調子が良いと思います」順調な仕上がりに自信を深めていた。
2025年3月には兄の重岡優大(ワタナベ)が、王者メルビン・ジェルサエム(フィリピン)との“リベンジマッチ”で完敗し“返り討ち”を喫した。試合後、兄を励ました銀次朗は「次は自分がチャンピオンになって(兄に)背中を見せたい。今までも2人でやってきたし、また2人で上に上がって行けたら。兄を刺激できたらと思います。試合は12ラウンドを想定していますが、倒せるタイミングで倒しに行きたい。KO負けの借りはKOでしか返せないでしょう。人生最大の壁を越えていきたい」と兄が果たせなかった“リベンジ”へ闘志をかき立てていた。
残りのアンダーカードは後日発表される。