メキシコ人同士の世界戦、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦として第1試合に行われた同級3位ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)vs4位レネ・カリスト(メキシコ)の一戦は1ラウンドからメキシカンらしい打ち合いに。被弾をすることを構わずに左右のフックを振り回すガルシアに対し、バックステップを踏みながらカウンターを合わせるカリスト。両者が揉み合うクリンチが多い展開ながらも、クリーンヒットを続けるガルシアに対して、1発のダメージングブローを放つカリスト。
試合途中で両者ともに偶然のバッティングで出血するアクシデントがありながらも、一進一退の攻防は続いた。終盤に入っても手数が止まらないガルシアだったが、カリストの見た目の良いカウンターの右を被弾してしまう。試合は最終回まで両者が意地を見せてパンチを出し続けるも、勝敗は判定となり、判定1-1のドロー決着(118-110,112-116,114-114)。この結果、IBFスーパーフライ級の王座は空位のままとなった。
その他のアンダーカードでは、亀田京之介(TMK)が左ボディカウンター1発でKO勝利。中川抹茶(スパイダー根本)は元キックボクシング世界王者のロッキー・オグデン(オーストラリア)と好勝負の末に2-1での判定をものにする等、会場を熱くさせる好試合が続いた。