スパーリングでは 1 ラウンドからスピードのある左ジャブでプレッシャーをかけると、右のオーバーハンドで 2 階級上の佐野をグラつかせるなどパワーでも圧倒。3 ラウンドからはコーナーに追い詰めてコンビネーションを打ち込む場面が増えてくると、迎えた 5 ラウンド終盤、ロープ際で矢吹が再び打ち込み続ける一方的な展開となり、矢吹自らがスパーリングをストップ。プロ通算戦績で16 勝中 15 勝が KO 勝ちという軽量級離れしたパワーを見せつけ、10月12 日の試合での王座返り咲きを目指して順調な調整ぶりを伺わせた。
スパーリングの後に行われた囲み取材では、現在の仕上がりを聞かれると、「順調に調整できています。スパーリングは数えてないですが、100 ラウンドちょっとやっていると思います。スピードのあるタイプ、テクニックのあるタイプ、今日の佐野選手のような距離が長いタイプと、色々なタイプのスパーリングパートナーと良いスパーリングができています。同じ名古屋の田中恒成選手(畑中)とも何度かスパーリングをやらせてもらっていますが、今回の試合に向けたスパーリングは良いスパーリングばかりで悪いスパーリングがない。そのくらい良い仕上がりです」と自らの仕上がりには手ごたえを得ているようで、先日の試合発表会見で「勝つ確率は 50%」と話していたことを問われると、「今は勝つ確率が 80%ぐらいまで上がってきた。試合までには 100%に持って行きたい」と、試合へ向けての自信を語った。
32歳となった現在での世界王座返り咲きを目指すことに関しては「衰えてきたという感覚は全くない。現状維持でもなく、間違いなく成長できていると思う。最近はストレットも入念にするようにして、マッサージとか身体のケアも重要視するようになって、コンディションも前より良くなってきている」と年齢を重ねて、自分が以前より進化していることも実感している様子だった。
自分と同じ くLUSH 緑ジムで練習している長女・佐藤夢月さん(14 歳)と佐藤克羽君(11 歳)が、9 月 29 日(日)、東京・ドーム立川立飛で開催される「第 6 回ジュニア・チャンピオンズ・リーグ全国大会」に出場することに関しては、「自分の世界戦も近いので教えてあげることはできていないけど、一緒に練習しているので二人からとても刺激を受けている」と語り、世界戦が近いこの時期にも関わらず、2 人の子どもの応援に現地に駆けつける予定だ。
◎「3150×LUSHBOMU vol.2」詳細
日時:2024年10 月12 日(土)
会場:愛知県国際展示場
住所:〒479-0881 愛知県常滑市セントレア5丁目10−1
「名鉄名古屋」駅から特急で28分、最寄り駅「名鉄中部国際駅」から徒歩5分
イベント開始予定:12:30
発売チケット:VIP席55,000円 SS席33,000円 S席11,000円 自由席3,300円
※チケット発売詳細は後日「3150×LUSHBOMU」オフィシャルWEBサイトにて公開
配信:ABEMAにて全試合無料生中継
◎対戦カード
○メインイベント
【IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 ※指名試合】
王者 シベナティ・ノンシンガ(南アフリカ)
VS
同級2位 矢吹正道(LUSH緑)
○アンダーカード
【スーパーフライ級8回戦】
東洋太平洋フライ級8位・WBOAPスーパーフライ級15位
アルビン・カミケ(フィリピン)
VS
日本スーパーフライ級11位
政所 椋(KWORLD3)
【ライト級8回戦】
東洋太平洋ライト級9位
ロルダン・アルデア(フィリピン)
VS
日本ライト級9位
英豪(LUSH緑)
【スーパーフライ級8回戦】
花田 颯(KWORLD3)
VS
東洋太平洋スーパーフライ級8位
デンマーク・ケビド(フィリピン)