19日、大阪府内のジムで、8月24日に大阪・大和アリーナで開催する「3150×LUSHBOMU vol.1」のメインイベント・IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦で同級3位の亀田和毅(TMK)と対戦する同級2位のレラト・ドラミニ(南アフリカ)が練習を公開し、練習前に行われた会見に、マネージャーのコリン・ネイサン氏と共に臨んだ。
また、公開練習には亀田和毅陣営の亀田史郎トレーナーも駆けつけ、ドラミニ陣営に質問するなど試合へ向けた“前哨戦”ともいえる両陣営によるやり取りが行われた。
下記、会見での一問一答。
Q.来日して3日間経過したが、日本の暑さへの適応や現在のコンディションは?
ドラミニ:日本の暑さは全く問題ない。順調に調整できているし、コンディションは良いですね。
Q.改めて、対戦相手の亀田選手の印象は?
ドラミニ:スピードがあって良いボクサーだと思いますよ。
Q.空港でのインタビューでは亀田選手の印象は「普通のボクサー。何も恐れるものはない」と語っていたが?
ドラミニ:オレは試合で対戦する選手を自分より優れていると思ったことは一度もない。亀田も同じで、自分より優れているとは思っていない。
Q.8月10日に行われたIBF世界フェザー級タイトルマッチは挑戦者アンジェロ・レオ(米)が王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に10回KO勝ちしたが、試合は観ましたか?新王者はどう思いましたか?
ドラミニ:試合は観ました。ずっとロペスをターゲットにしていたから多少びっくりはした。でも新王者のレオも良い選手だと思うが、オレは勝つ自信がある。
Q.8月24日の亀田選手との試合はどのような試合をしたいですか?
ドラミニ:試合の作戦は今、言うことはできない。
亀田史郎トレーナー:和毅は2023年10月の試合からトレーナーをオレに変更している。その点は注意した方がいい。
ドラミニ:トレーナーが変わることはよくあること。トレーナーが変わってどうなるか、試合を楽しみにしておきます。
亀田史郎トレーナー:和毅はボクシングスタイルを攻撃的なスタイルに変更しているが、それに関しては?
ドラミニ:攻撃的なスタイルで、接近戦で勝負してもらえた方が自分はやりやすいね。
Q.2023年の10月の試合から、3月31日に予定されていた亀田和毅戦が流れ、その後にアーノルド・ヘガイ選手との試合が流れ、試合間隔が空いたがその影響はあるか?
ドラミニ:全く影響はない。試合が延期になることや中止になることはボクシングではよくあること。自分は常にトレーニングしていたから、試合間隔が空いた影響はない。
亀田史郎トレーナー:日本では最近、計量オーバーが多発している。体重の方は大丈夫か?計量オーバーだけはやめて欲しい。
ドラミニ:オレは今までのキャリアで計量オーバーしたことはない。それは心配しないでもらいたい。
Q.最後に試合を楽しみにしているボクシングファンへメッセージをください。
ドラミニ:8月24日の試合ではまた自分が勝ちます。試合を楽しみにしてください。良い試合をお見せします。
会見後、しばらくドラミニのチームがミーティングをしてから行われた練習では、ドラミニは練習用のバンテージこそ巻いたものの、ボクシングシューズを履かずにリングイン。その後、ぎこちないサウスポースタイル(ドラミニは本来オーソドックススタイル)でのシャドーボクシングを30秒ほど見せたあと、マネージャー兼トレーナーのネイサン氏もドラミニ同様にシューズを履かずにリングインし、ドラミニはネイサン氏が持つミットにサウスポースタイルのまま軽くパンチを打ち込むが、そのミット打ちも30秒ほどで終了。ドラミニ陣営は敵陣の視察を警戒したのか、全く手の内を明かさずに公開練習を終了した。
ただ、リング上でボクシングシューズを履かず靴下だけの素足で練習したことに対しては許せなかったようで「シューズも履かんやつなんておらんぞ。ボクシングをなめとる」と激怒していた。
◎「3150×LUSHBOMU voli.1」詳細
日時:2024年8月24日(土) 開始予定:13:00
会場:大和アリーナ(大和大学構内)
住所:〒564-0082 大阪府吹田市片山町2-5-1
アクセス:JR吹田駅徒歩約7分、阪急吹田駅徒歩約10分
◎対戦カード
・メインイベント
IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦12回戦
同級2位 レラト・ドラミニ(南アフリカ)
VS
同級3位 亀田和毅(TMK)
・セミファイナル
48.6kg契約10回戦
WBC世界ミニマム級2位 重岡優大(ワタナベ)
VS
WBO同級12位 サミュエル・サルバ(フィリピン)
・第6試合
スーパーフライ級8回戦
日本フライ級9位 野上翔(RK蒲田)
VS
東洋太平洋スーパーフライ級12位 ダンリック・スマボン(フィリピン)
・第5試合
52.5kg契約10回戦
WBO世界スーパーフライ級1位 KJ・カタラジャ(フィリピン)
VS
WBO世界バンタム級11位 健文トーレス(TMK)
・第4試合
ミドル級6回戦
日本スーパーウェルター級7位
佐々木 る玖(KWORLD3)
VS
大島 光容(尼崎亀谷)
・第3試合
60kg契約8回戦
伊集院 嵐(KWORLD3)
VS
ペン・ファン(中国)
・第2試合
スーパーライト級6回戦
宮川 竜成(尼崎亀谷)
VS
シュアイ・ウー(中国)
・第1試合
58kg契約4回戦
佐藤 陽太(LUSH緑)
VS
阿部 樹(CHANGES)