(左から)亀田興毅ファウンダー・重岡優大

22日(月)、東京都内のジムで8月24日(土)に大阪府吹田市の大和アリーナで開催する「LUSHBOMU feat.3150FIGHT」の追加カード発表記者会見が行われた。

メインイベントでIBF世界フェザー級3位亀田和毅（TMK）がIBF世界フェザー級2位レラト・ドラミニ（南アフリカ）と対戦するIBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦12回戦が行われる今回のイベントのセミファイナルで、前WBCミニマム級王者・重岡銀次朗が、WBO世界ミニマム級12位のサミュエル・サルバ（フィリピン）と48.6キロ契約10回戦で対戦することが発表された。

優大にとって今回の試合は、3月31日に行われた２度目の防衛戦で、メルビン・ジェルサレム（フィリピン）と対戦し、1-2の僅差の判定でプロ入り後の初の敗北を喫してからの再起戦。再起戦で現役世界ランカーのサルバを迎える。サルバの戦績は21戦20勝（13KO）1敗。世界タイトルマッチでの防衛戦の相手に選ばれるような実績のある強豪選手といえる。

再起戦が発表された優大は「（前回の敗戦で）自分の弱さを知ったというか、ショックを受けましたね。負けた直後ですけどね。辞めようかと思いました。そこまでメンタル的には落ちこみました」と、“引退”の二文字が頭をよぎったことを告白したが、「（実家のある）熊本に帰って、周りの多くの方が自分のことを応援してくれていることが分かったし、応援してくれる人たちのおかげでもう一回頑張ろうと思えた。まだ自分がリングに戻って欲しいと思ってくれている人たちがこんなにたくさんいるんだな。と。そんな人が一人でもいる限りはリングに立つしかないなと思いました」と再起に向け立ち上がるきっかけを語った。

その中でも、弟で現IBF世界同級王者の重岡銀次朗（ワタナベ）からは「お兄ちゃんがいてくれないと俺も続けたくない」と声をかけられたことが特に印象に残っていると言い、「その（銀次朗）の言葉が正直けっこう心に残っていて、もう一回頑張ろうかなと心が動きました」と続けた。

また、前回の試合を改めて振り返り、「自分には、まだまだ未熟でたくさん穴があることが分かったので、一つ一つ確実に埋めていって一歩一歩レベルアップしていきたい。銀次朗とも話をしたけど、これからは変なプライドも捨てて、後輩からもアドバイスをもらって、より強くなることを求めていく」と次戦に向けて、心身ともにレベルアップすることを誓った。

亀田興毅ファウンダーは、優大が強豪・サルバを対戦相手に指名したことについて「なんで復帰戦でいきなりこんな強いヤツとやるのか？世界戦の防衛戦でやるような選手と」と話すと、優大は「一番強い選手を選びました。やり応えのある選手だし、自分にとって（勝利が）険しくなる選手を選ぼうかなと思いました」と、優大はあえて難敵を選んで自分自身に試練を与えたいと語った。

また、今回は48.6キロとミニマム級リミットより1キロ思い契約体重での試合になることで階級アップも考えれることに対して、優大は「僕的には、あの日からジェルサレムの顔を忘れた日はないんで、いつかリベンジしたいと思っています。このまま階級上げるわけにはいかないなって。あと、兄弟で4団体制覇の夢も達成していないので、後々に後悔すると思って」と、この試合の後もミニマム級にとどまり、宿敵・ジェルサレムへのリベンジを目標にすることを宣言した。

優大のこの言葉に対し、亀田ファウンダーは「年内にはチャンピオン返り咲きの舞台を用意させてもらえれば」と、今回の試合後を見据え、今後の優大へ大きな期待を寄せた。

◎「LUSHBOMU feat.3150FIGHT」詳細

日時：2024年8月24日(土)　
会場：大和アリーナ（大和大学構内）
住所：〒564-0082 大阪府吹田市片山町2-5-1
アクセス：JR吹田駅徒歩約7分、阪急吹田駅徒歩約10分
イベント開始予定：13:00

発売チケット：SS席16,500円　S席11,000円　２階自由席3,300円

※チケット発売詳細は後日「LUSHBOMU」・「3150FIGHT」両オフィシャルWEBサイト」にて公開

配信：ABEMAにて全試合無料生中継

◎対戦カード

【メインイベント】

IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦12回戦

同級2位レラト・ドラミニ（南アフリカ）

VS

同級3位亀田和毅（TMK）

【セミファイナル】

48.6キロ契約10回戦

WBC世界ミニマム級2位・WBA同級4位・前WBC同級王者

重岡優大（ワタナベ）

VS

WBO世界ミニマム級12位

サミュエル・サルバ（フィリピン）

◎アンダーカード

【スーパーフライ級8回戦】

日本フライ級9位・日本ユースフライ級王者

野上翔（RK蒲田）

VS

東洋太平洋スーパーフライ級12位

ダンリック・スマボン（フィリピン）

【ミドル級６回戦】

日本スーパーウェルター級７位・WBO・APスーパーウェルター級15位

日本スーパーウェルター級ユース王者

佐々木 る玖（KWORLD3）　　

VS

日本ミドル級８位

大島 光容（尼崎亀谷）

【60㎏契約８回戦】

伊集院 嵐（KWORLD3）ＶＳ　ペン・ファン（中国）

【スーパーライト級６回戦】

宮川 竜成（尼崎亀谷）ＶＳ　シュアイ・ウー（中国）

【58キロ契約４回戦】

佐藤 陽太（LUSH緑）ＶＳ　阿部 樹（CHANGES）