5月4日、エディオンアリーナ大阪1競技場で開催された「LUSH BOMU vol.3 feat 3150 FIGHT」のメインイベント、IBFバンタム級タイトルマッチで、指名挑戦者・1位の西田凌佑(六島)が4日、王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に挑戦しました。
“バンタム級最強”と言われ、前評判の高かった王者・ロドリゲスに対して、世界タイトル初挑戦の西田は、1ラウンド開始から積極的に前に出て攻勢をかけます。元々のスタイルがディファンシブでカウンターを多用するスタイルの西田が、この日は終始、一貫して前へ出てパンチを出し続ける“西田らしくない”ボクシングを展開。
1ラウンドでリズムを作った西田は、その後も旺盛な手数でテクニカルな王者に対抗。迎えた4ラウンドには王者の死角から鋭い左ボディアッパーを決め、ロドリゲスは耐え切れず、膝をつくダウン。
5ラウンド以降は、王者の意地を見せるロドリゲスが、西田の打ち終わりに的確なコンビネーションでクリーンヒットを返し、豊富な経験で培った技術の高さを見せました。
しかし、ホーム・大阪の大声援に後押しされた西田の闘志は最後まで衰えず、王者より常に先手を奪い、決して下がらない気持ちの強さをみせつけました。
最終12ラウンドまで両者が打ち合いを続けた死闘の結果は判定に委ねられと、判定の結果は3-0(112-115,112-115,110-117)。ジャッジ三者ともに挑戦者・西田を支持。ホーム・大阪で西田が歓喜の世界王者初戴冠となりました。
試合後「皆様の応援のおかげで、最後まで勝つことを信じて戦うことができました。今日は応援ありがとうございました」と大声援を送ってくれた地元のファンに感謝した西田。
バンタム級他団体で王者に君臨するライバル王者との今後の対戦について聞かれると「この試合のことしか考えてこなかったので、先のことはまだ考えられません」とインタビューでは“西田らしく”正直な思いを語った。
この日のイベント「LUSHBOMU vol.3 feat.3150FIGHT」はボクシングと音楽の融合を掲げる「LUSHBOMU」と「3150FIGHT」がコラボした初のイベント。
様々な音楽ライブで場内のボルテージが大きく上昇した中、メインイベントでは西田が強豪王者から殊勲の大金星を挙げ、最後まで会場は大きな盛り上がりを見せました。